出典: [童具館] http://www.dougukan.co.jp/allproducts/group_product/groupmmozaic.htm

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幼い頃、指や手のひらを使った影絵遊びに馴れ親しまれた方も少なからずおられると思います。
シルエットからその形が何を示すか推測し、組み立てていく頭のトレーニングとして、またテーマを持つ光が生み出すシャドウアートとして、子供たちの好奇心と想像力を伸ばしてくれる教材の「脳トレアート」と、実際のアーティスが廃材や鉄くずなどを使って作製した「シャドウアート」についてお伝えしたいと思います。

最近では、丸い時計の中央を指で触れると、指の影が針として時間を示してくれる、LEDの光を利用した面白い時計(オーストリア・ウィーンのデザインチームによる)が注目を集めました。光と影のアートを子供たちが楽しく学べる事も、発想力と想像力を養う実践として、一つの良い方法かもしれません。

影絵の知育玩具で、アートも学べる機会に触れることは、子供たちにも二重に良い経験になるのではないでしょうか。そんな影絵の知育玩具と、シャドウアートについて、ご紹介したいと思います。

▶ 脳トレアートについて

影絵(シルエット)の形をヒントにして、影絵から立体構図をマグネットチップで組み立てる知育玩具「脳トレアート(株式会社ぼりゅうむわんプロダクツ/価格1.680円)」は、想像力だけではなく、バランス感覚や集中力、考える力など子供の持っている力を引き出してくれる、良い頭の体操になると思います。

初級から上級までプログラムがあり、付属の問題集(60問)を見ながら、色のついた様ざまな形の磁石のチップを組み合わせ作品に仕上げていく、シルエットパズルとして、また積み木の要素もあって子供が夢中になって学べる面白い教材ではないでしょうか。

シャドウアートについて

日本でも秋の行事、十五夜の月見には、月に映る影(クレーターの形)が、まるでウサギがお餅をついているように見えるからと、昔話のように語り継がれてきました。

海外でも影絵の歴史は古く(紀元前からあったようです)その国の固有の影絵として発展し、生活に密着して影絵芝居として、親しまれてきたようです。

物言わぬ影に強烈なメッセージ性を感じさせる、廃材(文明社会が出し続けるゴミ)を使った、ティム・ノーブルとスー・ウェブスター(イギリスのアーティスト)によるシャドウアートは、大人と子供が一緒に現代アートを学べる教材かもしれません。

子供にとって、例えその時理解できなくとも、アートを目にして感じた事が、長く心に残るのではないでしょうか。子供の成長の助力になれば、幸いだと思います。

英才教育で、5才までに積む良い経験が子供の未来を形作る、という教育論や考え方もあるようです。子供が積極的にいろいろな知育玩具に触れて、「脳トレ」にチャレンジする事は、想像して創り上げる、一つの答えを多方面から学ぶ視野の広さを体得できる良い方法かもしれません。

影絵の知育玩具とアートで想像力を養うには、豊かな発想力が必要だと思います。

目に見える不思議な世界を解き明かす、トリックアートを科学的に学んだりする事も、楽しいと思います(夏休みの宿題などに取り上げるご家庭も多いそうです)が、自分の思いを表現して相手とコミュニケーション出来る、バランス感覚を保てるよう、こんなアートな学び方も時には必要なのではないでしょうか。