子供は成長とともにだんだんと好き嫌いがでてきますよね。こんな好き嫌いをなくなんでも食べられる子にしてあげたいというのは、どのお母さん・お父さんも思うことかもしれません。
でも「どうしていいのかわからない」というご家庭のために、今回は子供の好き嫌い事情についてお話します。
幼児期にとっては様々な食材をバランスよくたべることが成長の大きな要ですよね。でも好き嫌いがなく、なんでも食べられる子はとっても少ないはず・・・。
そもそも子供の好き嫌いというものはどうしておこるのでしょうか?子供の好き嫌いというのは1歳ごろからはじまります。これが起こる原因は遺伝もあると言われていますが、環境も大きな要因といわれています。これは経験からくるものと、視覚からくるものです。
経験からくるものを具体的にいうと、以前その食材を食べたことがあってその時にお腹を壊したとか嫌な経験をしたという記憶が、嫌いという気持ちにさせると言われています。つまりその食材に対して嫌なイメージがつき嫌いになるということですね。
視覚からくるものとしては、いつもの食卓を思い浮かべてみてください。どんなものが並んでいますか?いつも見慣れていてお母さんやお父さんがよく食べているものは嫌いにはならないですが、あまり食卓に上らないものや初めてみるものに対しては拒否反応があらわれ、結果食べないということに繋がってしまいます。
こどもが好き嫌いをしている時にはどんなことをするといいのでしょう。みなさんはそんな時、どんな風にお子さんと接していますか?
よく聞くのが、「無理やり食べさせている」という対応です。しかしこれは完全に逆効果です。よく考えてみてください。大人の私たちだって好き嫌いは沢山ありますよね。そんな時に無理やりに口に入れられたらどうですか?どうにかしてその食材を口から出そうとしませんか?
子供も全く同じです。なんとなく「嫌い」と言っているわけではないのです。子供なりの嫌いな理由があるのです。そんな気持ちを無理やり押し込もうとしてもどうにもなりません。
ほかには「嫌いだから食べさせない」という対応も聞きます。これもあまりいい方法とはいえません。嫌いだからと目に触れないようにしてしまうといつまでたってもなれません。
いつも食卓に上っていること
嫌いでも食卓にあると自然と目にはいります。しかもそれを家族が「おいしいね」といいながらたべることによって、その食材にたいしての印象が段々とかわってくるのです。でも決して無理強いしないでくださいね。子供のやる気を待ちましょう。
子供が興味を示した時がチャンスです!!
食卓にいつもあって、家族が「おいしいね」と嬉しそうに食べているのを見ているとだんだんと興味がわいてくるものです。そんな時に「おいしいの?」とか聞いてきたら最大のチャンスです。
「おいしいよ」と返した後で、「これだけ食べてみる?」とかけらをあげてみてください。(味がしないでしょ?ってくらい小さくてOK!!)
かけらでも食べられたときには最大限にほめましょう。ほめてほめて、みんなで祝ってあげてください。でも食べたからといってもっと食べるように要求するのはNGですよ。
この成功体験を繰り返すことによって嫌いなものが、食べられるようになってくるのです。期間は長めに考えておいてくださいね。気長に子供の気持ちを待ってあげてください。
好き嫌いをする子についやってしまうことは嫌いという気持ちに拍車をかけていることでしたね。子供の気持ちがその気になるように周りの環境から変えることが大切です。
根気よく子供の好き嫌いと向き合って根気強く関わってあげてくださいね。