モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育

もはや日本企業に進化はなし、ゆとりの次は無欲なさとり世代など、最近の日本人は向上心・ハングリー精神が減少していると囁かれています。しかし、世界を変える人材に自立心、状況を変えたいという熱意は不可欠です。

またそういった人材は自分の「感覚」を大切にしているのです。「感覚教育法」とも称されるモンテッソーリ教育から世界をリードする人材の育て方のヒントを得ます。

モンテッソーリ教育とはなにか?

「モンテッソーリ教育」とはイタリアン人医師マリア・モンテッソーリにより考案された、欧米ではポピュラーな教育法です。

子どもに本来備わる関心・意欲を全面的に肯定、引出し、大人は子ども個人の強みと自立性を最大限に伸ばすサポートをするというポリシーの元カリキュラムが作られています。アメリカでは公私立合わせ4000以上の幼稚園、小中高等学校がモンテッソーリ教育を取り入れています。

2歳ごろから、子どもは「模倣期」に入り、大人の真似をすることで、生まれてから観察して得てきた情報に意味づけや価値づけをします。

また2歳から6歳ごろまでは特に「感覚刺激」に優れており、五感を最大限に使い自分の体の使い方、世界の成り立ちを学びます。

この間の経験や刺激は成長全体に大きな影響力をもっています。

モンテッソーリ学校ではこの発達段階に注目し、材質や色、形や使用方法にこだわった知育おもちゃや教具が子どもサイズで完備され、感覚、言語、文化、算数など多岐にわたる分野が刺激されるように環境が整えられています。

モンテッソーリ教育の影響力とは

モンテッソーリ教育の魅力は子どもへの未知数の影響力にあります。モンテッソーリ教育をうけた子どもに見られる特徴として3点があげられます。

▶ 自発的な行動、自主性

モンテッソーリ教育では「Study」ではなく「Work」です。子どもが「1日の自分のお仕事」を自分で決めます。
日本教育のように、最初から最後まで皆と一緒に、規則通りという事は一切なく、クラスの中で算数をやっている子もいれば、音楽や絵などの芸術的な作業をする子もいます。
「好きこそ物の上手なれ」が実現されているので、好奇心旺盛な子どもには知的欲求を満たせる最高の環境です。

▶ 社会性・協調性

モンテッソーリ教育は3歳差からなる異年齢混合クラスです。
年下の子は年上の子から学び、年上の子は年下の子の面倒を見ることで尊敬することや責任感、助け合う大切さを学ぶのです。子どもたちはお互いから学び合いサポートし合う環境の中で、年齢を超えたコミュニケーション能力や協調性を育みます

▶ 秩序ある自由性

モンテッソーリ教育は全てを子どもの思い通りにさせる教育法ではありません。
クラスの中は無法地帯ではなく、制限やルールがしっかり存在します。「誰かが真剣にやっていることを自分の都合で邪魔しない」というのも絶対ルールの一つ。制限下の中、子どもたちは自らの創造力・行動力を使って自由を生み出し、個人の知的欲求を満たす術を学ぶのです。

こうした個人の自主性や感覚を伸ばしたうえで社会貢献できる人材を育てることにフォーカスしたモンテッソーリ教育を受けた子どもは各分野で活躍しています。

▸Google創業者ラリー・ページとセルゲイ・ブリン
▸英国王室ウィリアム王子とヘンリー王子
▸チェロ奏者ヨーヨー・マ
▸マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ
▸俳優/映画監督ジョージ・クルーニー
▸Facebook創業者マーク・ザッカ‐バーグなど
誰もが一度は聞いたことがある世界をリードする彼らは「モンテッソーリ」出身者です。

自分を律し、興味を追求し、社会に貢献することを忘れない。それはこの先のグローバル社会に不可欠な姿勢ではないでしょうか。

子どもの「学ぶ意欲」は世界を変える鍵

「モンテッソーリ教育」の最大のテーマは、それぞれの子どもの個性や興味、学ぶスタイルやペースを尊重・促進し、「学ぶこと」への理解と感謝を備えた有能で責任ある市民を輩出することです。

残念ながら日本での「モンテッソーリ教育」は幼稚園教育までですが、メソッド自体は子育ての大きなヒントになります。またこれを機に海外留学を視野に入れるのもいいかもしれません。