子どものモチベーションをアップ

子どものモチベーションをアップ

子供がやる気になる何かいい一言ありませんか?

率直にお答えいたします。ないです(笑)

子供は、褒めてあげるほうがいい子、叱ってあげた方がいい子、何も言わなくても自分でできる子、など様々だと思います。また、言うタイミングも重要です。誰から言われるかも重要です。

ですので、誰が言っても絶対に効くというような「魔法の言葉」は存在しないのです。子供のそれぞれの性格や状況を良く考えて、的確な言葉をかけなくてはいけません。

やる気のある子どもに育てるには??

よく「褒めて伸ばす」という言葉を聞きます。褒めると確かに子どもは嬉しくなるし、喜びます。大好きな親に褒められると、ますます頑張ろうとするでしょう。

しかし、ストレートなほめ方がそのまま子どものやる気に結びつくのは、だいたい小学3年~4年生くらいまでです。高学年になり自我が形成されていくと、ただ「よく、できました~♪」と褒められても、子ども扱いされているように感じたり、素直に受け止められずに「お母さん、何か下心があるのかな」と感じてしまう子どもも増えてきます。
この頃の子どもにとっては、ストレートな褒められ方は、逆に機嫌を取られているようにも思えてしまうらしいですね。

「感心する」、たったこれだけです!!

褒めても伝わらない・・・。
それでは、どうすればよいのでしょうか。
それは、「感心する」ことです!!

褒めるのではなく、ただ「感心する」ことです。そのためには子どもへの関心を高め、プラスの変化を見逃さないようアンテナを張る姿勢も必要です。

たとえば、近所のおばさんに、子どもが毎日かかさずご挨拶ができるようになると、「お母さんが子どもの頃はかなりの恥ずかしがり屋で、挨拶がなかなかできなかったのよ。あなたは、大きな声でしっかり挨拶を欠かさずやっていてすごいと思う。えらいわ。これって、何気にすごいことなのよ。」といった具合に感心するわけです。

たったひとつの習慣で、子どもが自分からいろいろな課題に取り組むようになるのです。

子どもにやる気をなくさせる危険がある言葉!?

逆に、子どものやる気をなくさせる言葉や対応というのも存在しますので、気をつけたいものです。

※「◯◯くんには、全然勝てないね。」
→大人が言われても傷つきますし、悲しいですよね。
周りの子どもと比べるのではなく、「この前よりうまくできるようになったじゃない!」「あと少しだね」など、努力した過程を認めてあげてください。

※「◯◯しろ!」「○○しなさい!」
→「◯◯するには、どうすればいいと思う?」「どっちがいいかな?」という選択肢を提示してあげましょう。
子どもは自ら考え、答えを出す習慣がつきます。

※「できないの?○○って、ダメね。」
→大人とは経験の量が違うのですから、失敗したりするのは、あたりまえです。
しかし、その子なりに、一所懸命取り組んでいるのです。もちろん、子どもですから大人みたいな完成度もありません。

どれも、毎日の子育てや仕事に追われているお母さんならば、ついかぁ~っとなって言ってしまいそうな言葉です。しかし、これらお母さんの感情的な表現が、子どもたちの存在や価値観を傷つけてしまうのです。
彼らの小さなプライドを傷つけないように、そして、子どもたちが「努力することに喜びを感じられる心」を育てていきたいですね。

☞「子供のやる気」に関する記事:子供のやる気をうまく引き出せるコツ?