ダンボールで作って遊ぼう!

ダンボールで作って遊ぼう!

普段、生活の中で子供たちが目にするダンボールは、物品の配送などの用途に使われ、最後は解体されて収集される資源物でしかないかもしれません。

その段ボールについて、楽しい遊びや防災に役立つことを子供たちへ伝えるために、「遊びや生活に役立つ、段ボールの活用」について、ご紹介したいと思います。

昔、巷で流行したアトラクションの巨大迷路についてご存知の方も多いと思います。幼稚園のイベントバザーなどでは、手作りの巨大迷路が、保護者によって制作されてきました。バザーに参加した子供たちは、材料の素材を肌で感じながら伸び伸び体を使って遊べましたし、安全なアトラクションとして今でも取り組みが続いているようです。

そんな子供たちの大好きな遊びと災害時の欠かせない役に立つ日用品として、ダンボールの活用について取り上げてみました。

(迷路作りのダンボールは、地域の方のご厚意で大量に集めることも可能です。イベントが終わった後は、リサイクルに還元できるので
労力を要しますが、プラス面の多い活動だと思います)

2種類の巨大迷路(手作りのアトラクション)について

▻ アドベンチャー型迷路

出典: [(株)オオタ・ダンボール/Pデザイン研究所]  http://www.otabox.com/home/event/meirokit.htm

出典: [(株)オオタ・ダンボール/Pデザイン研究所] http://www.otabox.com/home/event/meirokit.htm

ダンボールを筒型にして繋げていく方式(ダンボールの紙の強さを利用)です。設計的には、子供が力を入れて叩いても乗り上げても潰れないように頑丈に重ねて、進路の途中に滑り台やお宝(入場前に渡される指令書に書かれてある宝物)を隠した高い塔などを作り、複数のプランを脱出までの工程に盛り込みます。入場が一人ずつの単独行動型の迷路遊びになります。(多数の保護者の協力と、安全面の管理監督が必要です)

▻ 思考ゲーム型迷路

出典:http://ameblo.jp/striderbike/entry-11843734037.html

出典: [STRIDER Kids!] http://ameblo.jp/striderbike/entry-11843734037.html

ダンボールを広げで四方に壁を作り繋げていく方式です。設計的には開放感のあるウォークラリー形式を利用して、趣向を凝らした部屋を作り(身体が縮んで映るトリック鏡部屋など)入場前に渡した指令書に書かれてある、宝物を隠すボールプールを設置します。謎解き部屋(ウォーリーをさがせ!やミッケ!)をヒントにして、部屋全体に謎解き問題を描いて、答えを見つけ出すなど、その他複数のプランを脱出までの工程に盛り込みます。入場が数人ずつの複数行動型の迷路遊びになります。(数人で同時に進むことができ、グループでゲームを楽しめます)

▻ 立体おもちゃのダンボールについて

最近はダンボールの立体おもちゃとして、子供の好奇心をくすぐる「おえかきおみせやさん(商品名)」なども人気があるようです。

自由な発想で色をつけて描いたり装飾したり、将来の夢(○○屋さんになりたい)を子供たちが具体的な形でシュミレーションできるような想像力を刺激してくれる教材だと思います。子供バザーでの活用や、自宅での創作活動の場所としても使えるのではないでしょうか。

▻ 災害用に活用される段ボールキットについて

まとめとして、災害時の避難場所で簡易ベッドやトイレ、また防風や寒さ対策でベストのように羽織える、間仕切りや簡易の水タンクとしても活用できるダンボールは、生活必需品として今後も役立つことは間違いないと思います。

長期的に安心と安らぎの空間を提供できる安価な素材として、遊びや生活に役立つダンボールは、子供たちにも馴染みやすい、今後の用途展開に期待できる素材ではないでしょうか。