「正しい母」でありたい、「正しい子育て」をしたい。そして私はわが子のために最大の努力ができているだろうか?悩み続けることも子育ての一つとはいえ、自信を無くすことも多いですよね。そんな時は世界中で話題となったあるジュエリーショップのCMを見てもう一度お子さんとの絆、そして母としての誇りを思い出してみませんか。
ただBGMが流れるだけで何にも説明が出ない動画ですが、何が行われているかはすぐにわかります。ホールに集められた6人の「母」たちと別の場所で目隠しをされた3歳から9歳の6人の「子ども」たち。母たちは横1列に並び、とても不安そうで落ち着きません。
そして目隠しをした子どもは一人ずつ母たちの元へ。前が見えずつまずきそうになる子もいれば、不安そうに目隠しをされる子ども、まるでワクワクする冒険に行くかのようにクスクス笑う子もいます。
目隠しをしたまま「母」たちの服や体に手を伸ばし、顔や髪にふれて「自分のお母さん」を探します。触り方も子どもそれぞれ。おでことおでこをくっつけたり、おなかに両手でハイタッチする子も。
そしてどの子も自分のお母さんを探し当てるのです。誇らしげに、得意そうに。わが子の自分を見つけ出す姿に笑顔で涙する母たち。動画ではこう締めくくられています。
もうお分かりでしょうか。これはデンマークで生まれ、世界100か国以上にビジネスを展開するジュエリーショップPANDRAが作った母の日用の販促CMです。(参考1)動画は1800万回以上再生され、母子の神秘的な絆と感動的な描写に注目が集まりました。
動画をみれば明白ですが、6人の母たちは皆、緊張し不安を見せています。「もし子どもがほかの人と間違えたらどうしよう?あの子の母として私は失格だという事かもしれない。」そんな考えが頭によぎっているのかもしれません。
誰しも「良い母」である自信なんてもっていません。その自信は誰かに与えられるものではなく、子どもと一緒に長い時間をかけて築き上げていくものです。では「母」として子どもに与えられる最も大切なことはなんなのでしょう?
答えは人それぞれ違うかもしれません。しかし、人種や年齢、性別や生活環境、家族構成など全く関係なくすべての子どもたちに共通して必要なもの、それは「母の笑顔」なのです。
幼稚園や小学校で嫌なことがあった時、転んでけがをしたり怖い思いをしたとき、子どもにとって「母の笑顔」はまるで太陽のように温かく安心するものです。そして辛いことから立ち直り、試練に立ち向かう力を引き出すものでもあります。
とはいえ、「母」である皆さんも日々の生活の中で疲れ、笑えなくなることだってあります。ほかのお母さんと比べて自分は…と落ち込むこともあるでしょう。それでいいんです。
あなたは子どもにとって「たった一人の大切なお母さん」なのです。子どもを心から安心させる笑顔はあなたにしか生み出せません。疲れたら無理して笑うのではなく、落ち着きを取り戻してから素敵な笑顔を見せてあげてください。
子育ての悩みに終わりはありません。それでも自分を苛めないでください。あなたは「大切なお母さん」です。子どもはあなたが思っている以上に母を理解し、愛し、信頼しているのです。子育てに自信がなくても大丈夫。誇りをもって笑ってください。そして子どもの成長と同じように「母の自信」を育てていきましょう。