ストレス緩和や美容効果に大人の女性に大人気のヨガですが、子どもへのメリットを考えたことはありますか?
ヨガはまだ体が発達途中の小さいうちからでも始められ、心と体の成長過程に大きなメリットをもたらしてくれる優れたエクササイズなんです。
ヨガのメリットを子どもの成長の手助けに利用してみませんか?
「子どもが子どもらしくない。」そういった印象を日本の子ども達に抱くようになったのは、ここ数年のことです。
心と体が未発達なうちから発達レベルに合っていない情報や生活習慣にさらされ、教育の中では過度なプレッシャーを負い、目まぐるしく変化する社会、忙しく働く両親との暮らしは知らず知らずのうちに子ども達へ早熟さを求めてしまうのです。
子ども達は大人が考えているより見えない重圧やストレスに苦しみ、またその辛さをうまく表現できない故に言動の中に歪さがうまれるのです。
また現代の子どもは勉強中心の生活、車移動、外遊びより室内遊びの影響で、体力・運動能力が著しく下がっています。体力は心の発達にも大きな影響を及ぼすので、うまく友達と協調できない、情緒不安定、無気力、肩こりや頭痛などの弊害も生まれます。
「子どもは風の子、疲れ知らず」が通じない世の中になっているのも何だか悲しいですね。
まだ子どもが小さいうちは外で遊ばせるには安全を考えて付きっきり、スポーツ系の習い事をやらせたくてもお金がかかるというのも事実です。
そこで提案したいのが親子でヨガに挑戦することです。日本ではダイエットや美容のためという印象が強いヨガですが、本来のヨガとは老若男女問わず、心と体の内在的調和をめざし、より良い健康と精神的平和を目指した実践的テクニックです。
子どもがまだ小さく体が未発達のうちは保護者のサポートが必須ですが、さまざまな健康的メリットがあり、室内ででき、コストレスなヨガは現代のニーズにあったエクササイズです。
そのメリットが世界中で注目され、ワークショップの開催や、キッズヨガ専門のインストラクターの育成、小中高等学校の授業のプログラムにも取り入れられるなど積極的に行われています。
ヨガでは呼吸を大切にします。呼吸に意識を向けることで、無意識にもっていた緊張がほぐれ、リラックスすることができます。自分を落ち着かせるテクニックとしてとても大切です。
様々なヨガポーズの中にはバランス力を鍛えるものが多くあります。バランスを保つには集中力が必要です。自分の体の使い方も集中力なしには学べません。自分の腕や足がどのように動くのか、楽しくポーズをとりながら感覚的に学ぶことができ、体幹も同時に鍛えることで姿勢もよくなります。
ヨガに勝ち負けはありません。
精神面での調和が目的なので、他人と比べたり競い合う必要がないのです。最初は体が思うように動かないかもしれませんが、少しずつ練習を重ねることによってできるポーズも増えます。
「こんなに難しいポーズができた!」という達成感や喜びはとても大きなメリットです。また自分の能力と向き合うことで得た感情なので自信向上にもつながります。
「リラックスできる」、「自分を健康的にケアできる」というのは、練習や訓練を重ねて習得する能力の一つなのです。
ストレス社会で生きるのは大人も子どもも同じです。まずは子どもには子どものストレスがあることを理解する事。
そのうえで、親子のふれあいも兼ねて、一緒にヨガに挑戦してみませんか。「体をのばすと気持ちいいね!」と声をかけあいながら、動物の名前がついたポーズを笑いながらとってみるのも子どもにとっては楽しい遊びになりますよ。