赤ちゃんは寝ていることがほとんどですよね。
そんなころを経てだんだんと昼寝をしなくなりますが、2歳ころからの子どもにとって昼寝の大切さを考えたことがありますか?
昼寝をするから夜が眠れないと思っているお母さんもけっこう沢山いらっしゃいます。
本当にそうなのでしょうか?
まずは昼寝の必要性を考えていきましょう。
子どもは大人よりも体力がないのは当然ですね。
元気いっぱいに遊びますが、体力の消耗は激しいものです。
その体力を回復するのが、睡眠です。
体力が消耗している時は抵抗力も弱っています。
睡眠がおろそかになると感染症にかかりやすい状態になってしまうのです。
体調を崩す頻度が高くなると考えると、睡眠がどれだけ大切かということがわかりますね。
他に記憶の整理という役割も担っています。
起きている間に起こったことを睡眠時に整理するのです。
そんな代償として寝ている時に泣いてしまうお子さんもいるでしょう。
夜で言う「夜泣き」です。
あれは日中の刺激が多い時に起こる現象で、決して異常な行動ではないのです。
だいたい4歳ごろまでは昼寝をすることをオススメします。
5歳を過ぎれば様子をみて時間の調節などをしていき、小学校に向けてなくすようにしましょう。
保育園でも4歳児クラスは昼寝をしますが、5歳児クラスになると就学前教育などにその時間をあてて昼寝の時間をとらなくなります。
そのころになると体力がだんだんとついていき、昼寝は必要でなくなってくるのです。
もちろん個人差もありますから、5歳になったからといってお昼寝をきっぱりなくしてしまうと、夜まで耐えられないこともありますので、その子に合わせてくださいね。
眠くなりすぐに昼寝をする子はいいのですが、そうでない子もいますよね。
昼寝ができなくても、夜ぐっすり眠れるからいいというお母さんもいらっしゃいます。
でも残念ながらそれは違います。
子どもの体力を回復する役割を担う昼寝を奪うのは、成長をする子どもたちにとって大きな障害になってしまうのです。
眠ることが難しい時でも、静かに休憩する時間を設けるなどしましょう。
眠くない子に「寝なさい!!」といったところで寝ねれないですよね。
上手く睡眠に導くにはある程度、生活をコントロールすることが必要です。
睡眠するには体力を消耗させることが必要です。
ですからうまく体力を消耗させるようにすれば、自然と眠くなり昼寝もできるようになります。
睡眠の時間などをある程度決めて習慣づければ、その時間に家事ができますよ。
食事やお風呂をうまく活用するのもいいですね。
保育園では、1日の流れが必ず決まっています。
大まかに言うと、「遊び→食事→睡眠→おやつ→遊び」となります。
つまり、人間の本来の性質である食事をすると眠くなるという習性を利用しているのです。
ですから家庭でも昼食後に遊ばず、布団に行くように習慣づけるといいですね。
昼寝は年齢を追うごとにだんだんとないがしろにされがちですが、ある程度の年齢までは成長に直結するほど大切なことです。
夜に眠れないからと昼寝を削るのは体の成長を妨げていることになるのですよ。
よく動いて体力を使えば必ず眠くなります。
そのことをうまくコントロールして子どもの成長を助けてあげましょう。