2歳児の発達過程と特徴

2歳児の発達過程と特徴

2歳というのは「魔の2歳児」と言われたりしますよね。こんな時期、周りはとてもたいへんです。

お母さんやお父さんは一番近くにいますから、どうしたらいいんだろうと頭を抱えてしまうこともあるでしょう。例えば“自分で”となんでもしたがった時、お家ではどんな対応をしてあげていますか?

今回はそんな2歳児の特徴と関わり方について説明します。

【2歳の特徴】

2歳児が「魔の2歳児」といわれる原因は第一反抗期だからです。とにかくなんでも反抗する特徴があります。それは自分と他人との区別がついてくるなどの自我が芽生えはじめ、自律心が育ってきているからです。気持ちの面で様々な発達が見られるので、今までと違う行動が出てくるのです。

また、大人が手助けをしようとするとそれを払いのけて、あくまでも自分でやろうとします。その意思を貫くため周りの大人が絶対に無理と思ったことでも、やらないと気が済まないなんてこともしょっちゅうです。合わせて、大人の行動に興味を持つので、目につく行動は全てしたいという気持ちになるようです。

社会性もかなり育ってきます。今までは1人の世界で遊んでいましたが、だんだんと周りが見えるようになり複数人で遊ぶようになります。

しかしまだ一人遊びも多く、友達と仲良く遊んでいると思っても、急におもちゃの取り合いをしたりします。おもちゃの取り合いになっても、相手の気持ちが十分に理解できないので子ども同士ではなかなか解決しません。手が出る喧嘩もしばしばです。

【なんでもしたがる時の関わりは?】

何でも自分でやりたがる時期ですので、なんでもしたがります。そんな時どうしていますか?どう考えても無理と思うことは、子どもの「したい」という気持ちを断りますよね。すると子どもはどんな状態になりますか?大泣きしてかんしゃくを起こす子も多いでしょう。

残念ながら子どもを思っての静止の行動は子どもには伝わりません。大人は“子どもの事を思って”静止しますが、子どもは“意味なく静止された”と思ってしまいます。つまり逆効果ということですね。

ではどんな対応をすることがいいのでしょうか?まず大人は気持ちをぐっと抑える必要があります。怒って行動を辞めさせるよりも子ども自身で気が済むまでやらせるか、放っておくのがよいでしょう。

もちろん放っておくといっても、見守ってあげていてくださいね。またどう考えても1人で無理と思うことは、一緒にしてあげましょう。

こんなこと思うかもしれませんが、子どもはこんな様々な経験を重ねていくことで、出来ることとできないことの区別がついてくるようになります。

それでも泣いてごねる場合は、様子が落ち着いてきたところで「のどが乾いた?お茶飲もうか」「このおもちゃで遊ぼうか」などと声をかけて、別のことに誘うなどして気分をかえてあげるといいでしょう。

【「これなに?」攻撃対策法】

言葉の理解も増えてくる時期ですので、様々なものを指さして「これなに?」と子どもが聞いてくることありませんか?しかも何度も何度も・・・。これにも対応方法があります。

何度も聞かれると大人は邪見に扱ってしまいがちですが、それもよくありません。大変なのは充分理解できるのですが、子どものためには1つ1つ答えてあげてほしいと思います。

同じことをなぜ聞くことは理解しがたいでしょうが、この経験を通して言葉と物とのつながりが出来てきます。名前がわかっていても物を見てそのものを答えられなかったら意味がありませんよね。

こんな経験がとても大切です。子どもの成長を考えて対応してあげてください。

まとめ

2歳児は著しい発達がみられる時期です。身体的な発達もありますが、特に精神的な発達が目覚ましいので全てのことに関して「自分でしたい」という思いが先行するようですね。言葉に関しても同じで、何でも聞きたがりますよね。

この時期は沢山のことを貪欲に吸収したいという状態なのかもしれません。ですから、全力で向かってくる子どもに対して、時間が許す限り全力で向き合うことが大切だといえます。

イライラする気持ちは分かりますが、そんな気持ちをすこし置いてかかわってあげてください。子どもの成長を喜びながら、その時期だけのありのままの姿を受け入れてあげてくださいね。

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