元気な若者達のイメージ

元気な若者達のイメージ

いま日本では少子高齢化が深刻な問題となっております。

総人口1億2600万人に対し、3100万人以上が60歳~65歳になる高齢者だと言われております。
一方、これから新しい日本を作り上げていく若者の数は年々減少しており、2060年までに半分の1500万人になることが予測されております。
しかし日本よりも人口が少ない欧米諸国と比べて、新しいアイデアの発案であったり、行動力のある若者は非常に少ないともいわれております。これはなぜでしょうか。

特に他人が決めたものをそのまま受入れるような環境で育った10代~20代の若者にとって、「新しいことに率先して挑戦すること」が苦手であるとお気づきの方も多いのではないでしょうか。

しかし、私たち大人は、漠然としている若者の姿をただ遠くから見守っているだけで本当に良いのでしょうか。次章にて「若者の自立方法」について一緒に考えていきたいと思います。

30000人中29700人の若者は自ら行動することが苦手である。

とある自立支援団体の調査によると、10才~20才までの若者の中で、自ら率先して行動できる人は3万人中、たったの300人程度だといいます。

少し大げさな表現かもしれませんが、
これを企業の新卒採用に例えると、1年間で300人の面接を行い、率先して新規事業を立ち上げたい、会社をリードしていく姿勢を見せられる若者が1人現れるかといったイメージです。

これは学生時代を思えば当然で、子供の時から大人たちが一方的に教える。
たとえ子供たちに関心がなくても、一方的に進める。

このような環境で育った若者に、「社会では自ら動かねばなない、さあ頑張りたまえ」
と言われても頭も体も準備ができていないのが現実です。

それでは実際に社会へ挑戦するまでに、どうやって行動力を身につけるのが良いのでしょうか。

若者を支援する団体活動へ参加する。

いくつかある中でユースベンチャーという「自分のアイデアを形にしたい!」と思っている日本の若者支援を行う団体などがあります。
例えば、震災地域の復興活動など光景を見ているだけで、「なかなか進んでいないのでは?」と抵抗をもった若者が自ら手を上げて、改善に取組んでいくプログラムとなっております。

このような積極的な活動により、考えもしなかった様々な悩みや、行動することで多くの人々から「ありがとう」と感謝の言葉をかけられる。こういった活動により社会から必要とされている意識が芽生え、より社会貢献に対する意欲が高まるといわれております。

最初の一歩が大きな目標へ変わり、やがて日本をリードするような大きな心を持った大人へと成長していきます。少子高齢化により、先が不安だと思う方もいるかもしれません。しかし今日から若者1人1人が心を入れ替え、自ら率先して行動できるようなきっかけを与えてあげることがとても大切です。

その「きっかけ」をどのように与えるのか、それこそ大人たちが教えてあげるべきポイントになるのではないでしょうか。