お子さんが2人以上いるご家庭は多いでしょう。そんな家庭で悩むことってどんなことですか?兄弟喧嘩はどうですか?
きっとどの家庭でも一度はあるとおもいます。お子さんが1人という家庭でも、友だちとの喧嘩に遭遇することもありますよね。
こんな時、どのように対応すればいいのでしょうか?やり方をしっていればむやみに怒ってしまうこともありませんよ。
なぜあんなに喧嘩が絶えないのでしょうか?理由は「意見の不一致」という明らかな理由があります。ただそれは大人なら簡単に解決してしまえる問題でも子供の世界では全然違います。
保育士は保育の内容を決定する時、「相手に思いがあることを知る」「相手の意見をきこうとする」などの言葉で子供の発達を見据えた計画を立てます。それらが目指すところということはつまり、まだ備わっていないということですよね。
子供は自分が世界の中心です。他人の考えは全く無視です。それが段々と友だちにも気持ちがあって、それが違う意見であるということに気づいていくのです。そうなるまでには俗にいう「ジャイアン思考」なんです。そんな子供同士が遊ぶわけですから、当然ぶつかるわけです。
よく見る喧嘩の対応としては、どちらかをおこりどちらかを慰めるという方法です。具体的には、例えばA君がB君をたたいたという喧嘩があったとします。この方法を使うと大人はA君を怒り、B君を慰めるという形です。確かに間違ってはないのですが、これだけで本当に解決したといえるのか疑問です。
他には年上だから我慢しなさいという方法です。これも理不尽なときがあります。
これらは大人からすると解決できたと思えるのですが、子供からは全くそうではありません。ただ、大人の力で無理やり喧嘩を終了させたことにすぎないのです。
こんな解決策をとってしまっていませんか?
子供に適切な喧嘩の解決方法とはどんなものなのでしょうか。
喧嘩と一口に言っても様々なパターンがあります。どんな内容の喧嘩でも解決策を子どもに導きさせることが一番のポイントです。
見守るだけでは、自分中心の世界にいる子供たちに解決策は見出せません。大人が仲介にはいることは絶対です。でもその仲介方法にポイントがあるのです。
具体的に説明しましょう。
おもちゃをめぐってA君とB君が喧嘩をしていたとします。そしてA君がB君をたたいてしまいました。
こんな時の大人の関わりはまず、A君とB君の間に入りこれ以上手が出ないようにします。そしてなにがあったのかどうしたのかを聞きます。ここで重要なのが、A君B君別々に聞くことです。年齢が高ければこれで状況がほぼわかります。
この行動をすることで新しい状況が見えてきたりします。この場合B君がA君のおもちゃを取ったということがわかったとします。そこで2人にお互いに話しかけます。
「B君はそのおもちゃがほしかったんだね。だから取っちゃったんだね。でもA君は取られたくなくてたたいちゃったんだね。」と状況を言葉にだし、次は気持ちの面です。
「A君はおもちゃを取られたくなかったんだよね。でもB君は痛いって言ってるよ」「B君はおもちゃが欲しかったんだよね。でも取ったらA君は嫌な気持ちだったらしいよ」などですね。
そのあと解決への出口は子どもたちが自ら見つけられるようにします。魔法の言葉は「どうしようか」です。子供たちはそこでものすごくかんがえます。そして子供なりの解決策を導くのです。いつまでたっても解決しないときはヒントを与えてあげるといいでしょう。
喧嘩は良くないものと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。思いの違う相手とぶつかりあいながら、友だちの思いに気づいたり喧嘩を経験する中で解決策を自分たちで導けるようになったりするのです。
人間関係の中では大切な能力のひとつです。
喧嘩を全て止めてしまったり、ほったらかしになってしまっていては、育つちからも育ってきません。喧嘩に上手に対応して、子供の思いを受け止めてあげてください。そんなことを経験できたお子さんはきっと人間関係がとても上手になるとおもいますよ。