15e2b5e88a100fc06de3317ecb1a22da_s

子供たちの思春期とは、子どもの成長に合わせた心身の変化により、心理的に動揺している時期だと言われています。特に小学校4年生から高校生くらいになり、体の成長により異性や相手を意識し始めるころに、心の変化に伴って自分自身をコントロールできない時期になります。

今回は思春期の子どもたちへどのように向き合っていくべきか、教育心理学に詳しい方々の知見をもとに、具体的な育成ポイントについてご紹介していきたいと思います。

 

思春期に見られる特徴

幼少期から両親といっしょに行動していた子どもたちですが、
小学校4年生を過ぎるころから仲間や友達とともに行動するようになり、ちょうどこのころに親離れをし始めます。

家族旅行や親戚の行事などにも消極的になり、クラブ活動や友達づきあいを優先するようになるころです。しかし、まだまだ親に甘えてくることも多く、親子の関係は良好である場合が多いようです。

中学生になると、なかよしグループで行動するようになり、その集団の中だけで通じる言葉や、その言葉がわかるひとだけが仲間であるという境界が引かれる時期となります。とても仲の良い友達ができる一方で、仲間はずれや、いじめにつながる難しい年頃です。

中学生3年から高校生になると、お互いの共通点や類似性を気にするだけでなく、
外見や性格の違った部分までぶつけ合いながら、他者との違いを明らかにしつつ自分の個を形成していき、繰り返しながら確認していく傾向にあると言われています。

では、思春期時期における子供たちの成長ポイントと大人側の対応策について参考にしてみましょう。

ますは子どもの変化に気づいてあげよう

時期・・・小4~中1
子どもっぽさが抜けていないため、比較的に親、学校の先生との間は良好的な関係が保たれているようです。
対策ポイント
テストや成功体験をほめましょう。
自宅学習を促しましょう。
日々の日記づくりをアドバイスしましょう。
子どもが安心できるスペースを心がけましょう。

時期・・・中2~中3
大人の押し付けや価値観へ反発します。
鏡の前で外見を気にしたり、自分自身を意識するようになり、個性を模索し始めます。
対策ポイント
仲間と一緒に学びあえる環境をつくりましょう。
進路の目標を共有しましょう。
自主的に学習できるスペースを用意しましょう。
成功体験など、夢を達成している姿を語りましょう。

いかがでしょうか。
既に実践していたり、当たり前な内容だと思う方もいらっしゃるかと思いますが、いつ、どのように対応するかを間違えると、ずるずると悪い方向へ関係性をもっていってしまう原因にもなりますので注意が必要です。

特に思春期で感情をコントロールできない時期に、無理やり押し付けると、余計に怒りをあおってしまう事になるため、ほどよく子ども自身で取り掛かれるような環境づくりやそのきっかけをサポートしてあげることが大切です。

もちろん、誰しもが同じ成長段階を歩むわけではないため、子どもたちの発達段階や
地域、家庭環境、性格などの要素によって差が出ることも考慮してあげなければなりません。

さらに、この年代は社会で働くための知識を身につける大事な時期でもあります。
小学校のときからクラス替えや、席替え、さらに受験や将来への不安を持って過ごしており、自分は「この程度だ」、「どうせできないだろう」などのマイナスな感情を持ってしまう前に、私たち大人たちは、子供たちの立場になって考え、理解したうえでサポートすることを心がけていきましょう。