純粋で自然な遊び(聞いて見て触れて覚える)に、赤ちゃんの頃から親しんで来た子供たちは、様ざまな玩具と出会い、そこから新たな遊びの発見や創造する気持ちを、強く広げる機会もあると思います。
例えば子供が動かして遊べる、からくりおもちゃの世界へクリエイティブな興味を持った時など、主に平面の2次元から3次元を思わせる、ラビリンス(迷宮)型のトリックアートに触れることも、自主作品の工作作りの発想力を養うトレーニングになるかもしれません。
そんな楽しくて面白い美術館と、その美術館の展示内容に関連する、書籍についてお伝えしたいと思います。
何かを作りたい、それを動かしたい、そんな子供たちの希望に添えるサポートができるかもしれません。
日本でのからくり人形の技術は、江戸時代に開花したと言われ、西洋では「オートマタ(機械人形)」として親しまれてきました。
今でも動力のぜんまい仕掛けのおもちゃとして、子供たちに人気があるようです。
見て楽しんで、動かして遊べるおもちゃは、特に人型の場合(動物型でも)そのからくりに子供たちは興味が尽きないのではないでしょうか。
生きているように表現できる技術は、美術的な感性を養えると同時に格好いいロボットなど、最先端の工学技術へ子供の好奇心が繋がる可能性も否定できません。
世界で活躍するアーティストの、からくりおもちゃを動かして遊べる、そんな数ある楽しい美術館の一つ、「現代からくりのおもちゃ美術館・ぽるぺっぽ」も、子供たちが楽しく鑑賞できる美術館ではないでしょうか。
■「からくりおもちゃ」に興味が持てる一冊です。
「摩訶不思議図鑑」~動くおもちゃ・オートマタ 西田明夫の世界~(著:有馬玩具博物館/土屋書店 発行)は、例えば作品を真似て作ってみたい!と思われる方のために、平面図・パーツ図・展開図も併載されていて、とってもビジュアルで、図鑑として活用できます。
大人が子供と楽しめる工作につての教科書的な書籍だと思います。
東京の高尾山の麓にある、「高尾山トリックアート美術館」は、大昔のルネッサンス期に技術的に確立されたと思われる、当時の`だまし絵‘をトリックアートで、再現しています。
錯覚アートが目白押しのギャラリーにおいて、カメラ撮影が出来るので、大人も子供もその作品の一部になって、アートとの一体感を楽しめます。
そんな不思議の迷宮、トリックアートの美術館で、脳細胞を活性化して、柔軟な発想を持てる事ができれば良いですね。
■トリックアートに親しめる一冊です。
「だまし絵サーカス」(ウォーレス・エドワーズ:作、絵/神戸 万知:訳/講談社:出版社)は、古典的なトリック(目の錯覚)をもとにして作られました。
隠し絵やさかさ絵、他にも一つの絵に対して様ざまな見方があることに気づかされたり、ページの上部がパラパラ漫画になっていたり、遊び心満載な、脳を活性化してくれる楽しい一冊です。
全国的にスマホやパソコンで遊ぶ子供たちも多いと思います。玩具の素材もアプリや電子カードなどで、遊び方も変わりました。
その中で、スピーデーィに進化する遊びに慣れ親しんでいく子供たちと一緒に、昔ながらの素材を使って、おもちゃに関わる木育(もくいく)を中心に活動する人たちもいます。
木の温もりが感じられる、手作りおもちゃの素材が自然でシンプルな動きをする遊びは、心に優しく、純粋に子供たちが創造の世界に羽ばたけると思います。
そんな遊びの環境作りにも役立つかもしれない、子供が喜ぶおもちゃとトリックアートの美術館鑑賞が、これまで以上に子供たちの想像力に働きかけてくれることを期待したいですね。
☆★☆オススメの本☆★☆